意識のアップデート

昨日(2022年4月18日)、Twitterでこんな記事が流れてきました。

吉野家取締役が「生娘をシャブ漬け戦略」発言 会社が謝罪「極めて不適切」「到底許容できない」

なんだなんだ?と思いながら記事を読んでみると、まあ酷い内容が書いてありました。初めは「これ、本当に役員の発言なのか?」と思いましたが、間違いないようでした(4月19日の記事では、この取締役は解任されたそうです)。

今回、この発言が騒がれているのは、主に以下の3つの要素が原因になっていると思われます。

  1. 若い女性(特に地方出身者)をバカにしている
  2. 自社の店舗に来店する客をバカにしている
  3. 自社の商品をバカにしている

詳細は記事を読んでいただき、各々ご判断いただきたいと思いますが、この役員はきっと、日頃からこのような発言をしていたのでしょう。でなければこんな言葉は出てくるものではありません。もしかすると役員会でもこのような発言が飛び交っていたのかもしれません。

正直なところ私は、役員会でどんな会話がなされていようがどうでもいいと思っています(心情的には「下品だな」とは思いますが…)。しかし、それを第三者に対して発言するのは全く別の問題です。

近年、性別や人種・民族だけでなく、人の外見に関する偏見・差別に対しての意識が世界的に高まっています。少なくとも有名企業の役員がこの程度の意識しかないというのは「問題外」です。

過去にこのブログで「PR=プレスリリース?」という記事を書きましたが、会社のイメージは日常のちょっとしたところで大きく左右されます。ましてや今回は取締役の発言です。この役員が迂闊だったのはもちろんですが、こういう人を取締役にしている会社の「程度」が推し量られることでしょう。

これは決して「対岸の火事」ではありません。今回の騒動を「他山の石」として、旧態依然とした意識をアップデートするチャンスでもあります。

それにしても吉野家さん、私を常務にしてくれないかしら…(無理